新型コロナウイルスが中国・武漢で発生し、世界中に感染が拡大しております。
毎日ニュースで見ますが、不動産投資をしている我々はこういった経済ニュースを自分の事業への影響をどう捉えればいいのでしょうか?
新型コロナウイルスは、病気の全容が明らかになっておらず、経済への影響を推測するのは難しいとも言われていますが、考えられる影響とその対策を考えていきたいと思います。
目次
大きな打撃を受けるのは民泊オーナー
中国政府は2020年1月27日以降の海外旅行を禁止しており、約40万人の中国人旅行客が減少するものと予想されます。
中国人向けの民泊を運営しているオーナーは、1~2月は繁忙期でもあり、このタイミングで中国人の宿泊者を受け入れられなくなるのですから、大きな打撃を受けると思います。
中国の旧正月と言われる春節は今年は2020年1月25日です。
春節の前日から1週間は、大型連休となるため、日本に旅行に来る中国人は多いです。
私の周りでも民泊オーナーは何人かいますが、実際には影響を受けているのは中国人メインで集客している方でそれ以外はそこまでではないようです。
不安につけこむオンライン詐欺が発生
セキュリティ企業Mimecastが検知した1月28日のフィッシングメールのひとつを見ると、攻撃者は新型コロナウイルスの感染から身を守る方法が記されているとするPDFと、悪意あるリンクをばらまいている。
出典元:WIRED.jp
こういった我々の恐怖心を煽って、さも身を守る方法が記載されていると欺いて、情報を抜き取ったり、アカウントを乗っ取たりするようです。
東北大震災でもこういった弱みに付け込んだ詐欺が横行しました。
被災直後の被災した家に営業に行き、行政が動く前に相当な割高のリフォームを契約し、翌日にはすぐに施工を開始し、キャンセルする暇を与えないのが、詐欺の手法です。
しかも、こういった詐欺は高齢者ばかりを狙っており、被災直後の不安感があるのをいいことに、「一日も早く元の生活に戻りましょう」と恐怖心を煽って、契約するそうです。
実際は、行政の指示のもと、罹災証明を取り、申請をすると災害救助法による支援制度が受けられる場合が多いです。
今後の首都直下型地震に備えて、実家の両親にもこういった事例を伝えて、万が一の時には、行政の支援が受けられると伝えてみてはどうでしょうか。
中国人投資家の動向を考察する
中国人の爆買いが2015年の流行語大賞になったのはご存知の方も多いと思います。
薬や化粧品などの日用品だけではなく、不動産投資をする中国人投資家も多数おり、都心のタワマンを爆買いする中国人もいるとニュースになっていました。
実際のところ、私が都心のタワマンに数件内見に行った時の話になりますが、所有者は8割方、中国人でした。
私が都内の戸建てを購入して、融資の内諾があと1日か2日で下りるという時に二度ほど中国人投資に現金買いで横から持っていかれた経験をしたことがあります。
こういった事例は私の投資家仲間の中でも多く聞くことがあり、中国人投資家の動向は我々投資家にとっては、大きな脅威ですので注視していかなければならないと思います。
中国人富裕層が日本に移住してくる可能性
爆買いが流行語になった2015年から中国人は、利回りの低い(表面利回り3~4%)都心のタワマンを買い漁っていたそうです。
しかし、現在は、我々日本の投資家が狙っているような利回りの高いアパート・マンションの一棟物から、割安に購入できる戸建てにも進出してきているのが現状です。
今回の新型コロナウイルスの影響として考えられるのは、日本への移住に伴う、中国人投資家の強豪が増えることが大きな懸念として挙げられます。
中国人の富豪投資家は、現金をかなり持っているので、我々が現金を温存して、融資を引こうと融資を進めているときに、横から入ってきて、現金で購入されてしまうということは今後増える可能性は十分にあり得ます。
通常の不動産業者は、中国人であろうが日本人であろうが、売れればいいので、現金ですぐに買ってくれる投資家へ売りたいのです。
信頼できる不動産業者との人脈を築いていけば、融資を通している間に、ひっくり返されることはないと思うので、そういった人脈の構築が出来ている投資家はやはり強いですね。
中国人投資家という大きな脅威とどう戦うのか
今回のコロナウイルスの影響で、日本に物件を持ってる中国人富裕層が日本に大量に入ってくる可能性は考えられます。
仮に中国人富裕層の日本での物件購入が加速した場合、1億円以下、特に5000万円以下の物件であれば、現金買いできると思われますので、融資で買って、現金を温存して買い進めていきたい日本人投資家には、影響は出てくる考えます。
実際にシェアハウスや寮、ゲストハウスなどの分野にも手を伸ばして来ており、中国人が不動産賃貸業に関わってるのは普通になりました。
しかし、日本人はサービスの質が先進国の中でも高いので、不動産賃貸業もお客様をおもてなしするサービス業と捉えて、企業努力をしていくことが重要と考えます。
現金買いに負けずに買い続けるためにどうすればいいのか
私自身が現金買いに横取りされた経験を持ってますので、実体験を踏まえてお伝えしていきたいと思います。
- とにかく最優先で動く。サラリーマン時代の自分は有給取ってでも動いてました。
- 不動産業者との信頼関係を構築する
- 銀行周りをして、融資の内諾を得るとともに、トラストなどの融資スピードが早い金融機関も開拓する
など対策というよりは企業努力に近い内容になりますが、できることはたくさんあります。
まとめ
今回は、新型コロナウイルスの不動産投資家への影響をお伝えしました。
リスクと対策法を学び、幸せな不動産投資ライフを歩んでいきましょう。